☆CAKE☆
「橘、入ってよいぞ」
五分ほどだった。だが、永遠に続くかとも思える時間だった。
「た…かや……」
ドアを開け、部屋に足を踏み入れると、照れた表情の高耶がっていて机の上に甘そうなケーキが置いてあった。
「お前が早く来るから……」
下を向いた高耶から拗ねた言葉がこぼれた。
「……??」
状況が理解できない直江は、反応できない。
「お前!!明日誕生日だろ!!!……だから…今朝思い出したからプレゼントとか選ぶ時間ないし……ケーキだけしか用意してないけど……」
後半は聞こえるか聞こえないかという大きさの声だったが、高耶のセリフに直江は感激に打ち震えた。
自分でさえも忘れていた誕生日に高耶がケーキを用意してくれるなんて……嬉しすぎる。
「誕生日になったら一番におめでとう……言おうと思って……ケーキ……甘いけど日付替わったらちゃんと食えよな!!俺が作ったんだからな!」
照れから、言葉が尊大になる。
だが、直江はそんな高耶に愛しさがなおつのる。
その上、手作りのケーキ?これほど嬉しいものがあるだろうか?
甘いものは苦手だが、高耶が作ったと聞いては全て食べるのは当然だ。
誰にもやるものか!
「さっきは調理場にいたんだよ……」
高耶は先ほどの留守の種明かしもついでにする。
その一言で、直江にもケーキを作っていたのだということが知れる。
「ぅぅ〜……何とかいえよ!!」
何もいわない直江に焦れて上目遣いで睨む高耶に、押し倒したくなるほどの愛しさが湧き上がる。
直江は高耶を抱きしめる。
「感激です、高耶さん……これ以上嬉しい誕生日はない」
いつものように、聞く方が恥ずかしいセリフを臆面もなく囁く。
「そ……か?」
高耶の方が恥ずかしくなる。
「高耶さんお願いがあるのですが」
「何だ?俺にできることならば何でもするぞ?」
誕生日プレゼントを用意していない代わりだ、と多少の無理ならばきこうと心に決める。
「まだ、日付が替わるには早いですが、もう一つプレゼントもらえませんか?」
「ああ、何だ?」
「……してくれませんか?」
高耶は直江の言葉に赤面する。
「……わかった」
直江は目を見開く。
高耶が了承してくれるとは思っていなかったので驚いた。
覚悟を決めたのか、高耶は壁によりかかりジーンズのジッパーを下げ下着の中から己自身を取り出し指を絡める。
「う…んっ」
自分で慰める高耶の姿に興奮していく。
「クッ……なおっ……」
高耶の瞳がねだるように直江の視線を捉えた。
その瞳に理性が焼き切れそうになるのを、寸前で我慢する。
こんな機会は滅多にないのだ。それを無駄にするのは惜しい。
高耶に近寄り耳元で囁く。
「ほら、最後までしてみせてくれるんでしょう?」
腰にクル美声の囁きだ。それだけで高耶のものは大きくなる。だが、もう前だけを自分で刺激するのでは満足できない。
高耶は理性と欲望の狭間で逡巡する。
その表情にも壮絶な色香が漂い、直江の理性は焼き切れる寸前だ。
ありったけの理性を掻き集め、高耶に挿入したいのを我慢する。
「前だけじゃ足りないの?」
「なお…ぇ…」
「ダメですよ、最後まで自分でして下さい。後ろが寂しいのなら……ほら、自分の指を挿れてごらんなさい」
先走りで濡れた高耶の右手の指先を、秘所に導く。
導かれた指を高耶はしばらく秘所に当てたまま動かすことができなかったが、我慢することができずに中指の指先を秘所に埋める。
「うっ…ん!」
「ほら、もっと中に挿れないと…」
直江は第一関節あたりで止まっている指をさらに深く挿れさせる。
高耶の秘所は先走りに濡れた指をいとも容易く受け入れてしまう。そればかりか、内部は待ち望んでいたかのように収縮する。
「まだ足りないのでしょう?もう一本指を増やしたらどうです?」
「あ…ぅ…ん」
高耶の理性や羞恥心はとうの昔にどこかへ消えてしまっている。
直江の言うとおり、もう一本指を増やす。その上、直江は
「指中で動かして……」
と囁く。
高耶は言われたとおりに指を動かし始める。一度タカが外れてしまったら最後、もう欲望の赴くままだ。指を動かし、イイところを刺激し、腰を振る。
その様子に直江もとうとう我慢できずに、高耶の両脚を抱え上げ、自分の熱く猛っているものをそのまま挿入した。
「ああ----っっっ!!」
自分で弄っていたとはいえ、いきなり直江の大きなものを付き挿れられた高耶はたまったものではない。
「痛っ----」
高耶も痛みを感じ、直江もきつさに呻く。
しかし、直江は自分を止めることができない。
高耶の痛みも想像できるが、今はそのことを構っていられるほど余裕がない。
「少し我慢して----」
高耶が直江の大きさに慣れるのを待たずに腰を動かし始める。
「うぅぅ----う…んっ!」
初めはうめき声しか上げることができなかった高耶から、次第に嬌声が零れ始める。
それにより直江の腰使いはさらに激しくなる。
お互い限界がきていた。
「なお…えっ……も…う----」
「高耶さんっ!!」
さらに直江の動きが激しくなる。
「ああああ----!!」
「----っっ!!」
ついに二人はともに絶頂を向かえた。
二人はしばらく動くことができず、床の上に寝そべって息を整えていた。
直江はまだ高耶の中に挿れたまま高耶に声をかける。
「大丈夫ですか?
「う…ん----」
まだ意識がはっきりしないのか高耶は曖昧は返事を返す。
直江は、高耶の唇についばむようなキスをしながら、自身を抜き去る。
「うぅ……」
その感覚に無意識に高耶は呻く。
白いものが高耶の尻からこぼれる。それを見た直江は、部屋にある備え付けのシャワー室に高耶を抱えて連れて行く。
「直江?」
やっと意識がはっきりし始めたのか、焦点のあった瞳が直江を見上げる。
「身体洗いますからじっとしていて下さい」
「わかった----」
「?」
普段ならば確実にいやがる高耶なのだが、今日の素直すぎる高耶に不可解なものを感じてしまう。
「今日だけだぞ?」
真っ赤になりながら上目遣いで見上げてくる高耶に、ようやっと納得がいった直江である。
誕生日だから----というわけか。
嬉しすぎる誕生日だ。。
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