「直江……重い」
獣のような行為の後、しばらく二人は地面に寝そべり、動けないでいた。
いや、動きたくなかったのか?
「すみません」
高耶の声に直江は立ち上がり、服を整え、高耶が起きあがるのに手を貸す。
高耶は立ち上がり服を整えると、朝顔の側に近づく。
何をするのか?と観ていると、朝顔の種を2、3粒取り、大切そうに手の中に握った。
「種をどうするのですか?」
高耶の不可解な行動を問う。
どこかに植えるつもりなのだろうか?
「いつか、四国に青空が戻ったら、二人で育てよう、直江」
直江と視線を合わせて、交わされる約束。
向けられる透明な微笑み。
高耶さん----
来るはずのない”いつか”への約束。
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