口付けたまま二人は地面に倒れ込む。
高耶は直江に押さえつけられ、貪られる。
奪われる。
「ふっぅう……」
直江の右手は地面につき、上体を支え、左手は下着の中に入り、高耶の、をつかむ。進入した手は、無遠慮に、巧みに刺激する。
もう、何も考えられない……
直江の唇が離れていき、二人の間を白銀の糸がひく。
霞む思考の中、直江が首筋に顔を埋めているのが判る。
高耶の、を刺激していた直江の左手はいつの間にか後ろにまわされていた。
「----っ」
先走りで濡れた指先が、そこ、に触れた。
指先は優しく刺激する。なぞり、押しつけ、広げる。
「しばらくぶり、ですから、きついですね」
耳元で、直江が冷静にささやく。
その冷静さがカンに障った高耶は直江の様子を探る。
よく見るとそこには、余裕のない直江の表情があった。
そのことに、安堵を覚える。
俺、だけではない----
お前も----
「ひぃいっ!」
指、が挿入される。
意志を持ち傍若に、繊細にうごめく。
中を傷つけないよう、直江は細心の注意を払う。
もっと、もっと----
これじゃ、たりない----
高耶はうわごとで呟く。
お前のを、くれ----
高耶の快感で潤んだ瞳が直江を見詰める。
その瞳に、直江もさらに狂う。
おもむろに直江は高耶の脚を抱える。
「あぁぁあ!!」
直江自身が挿入される。
高耶の中は直江を締め付ける。
「ック!」
あまりのきつさに声が漏れる。
アツイ----
アツさに焼かれそうだ-----
お前とこうしているときだけが、唯一のとき。
高耶が高ぶれば直江が高ぶり、直江が高ぶれば高耶が高ぶる。
終わりのない繰り返し。
何回交わったかわからない。
高耶が気を失い、それ、に気付いた直江が高耶の中から自身を抜きさるまで、饗宴は続いた。
まだ、己自身の高ぶりが収まらない直江は、しばらく高耶の上から微動だにしなかった。
太陽は、葉の陰から照らしている。
しばらく、直江が高耶の顔を見詰めていると、意識が戻る。
直江は地面に視線を移す。
「直…江----」
「しばらくこのままで----」
かすれた声で直江が耳元でささやく。
「ああ…」
正気になり自分の服装をみると、土で汚れ、ジーンズと下着は片足に絡みついたままだ。シャツはしわだらけ。直江の服装も土に汚れ、ジッパーは開いたまま、まだ、先ほど体内に入って来ていたものもでたままだ。
それでも、まだ、動けない。
どこか、現実に戻れない。
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